ベトナムは中国の文化やフランスの文化がミックスされていて、ベトナム独自の食文化が発展しています。
ベトナム料理は日本でも大人気のジャンルですが、日本ではなかなか食べることができない定番のベトナムグルメも数多くあるんです。
今回は、元ベトナム在住の私が「ベトナム旅行で必ず食べたいベトナムグルメ」を9つピックアップしました!
ぜひベトナム旅行の参考にしてくださいね。
フォー
フォーはベトナムを代表する麺料理です。
フォーは米粉から作られていて、平たく半透明でうどんのような見た目をしていて、つるつるもちもち食感を楽しめます。
フォーはベトナム北部発祥と言われていて、ベトナム南部のホーチミンの人も「ハノイのフォーは美味しい!」と言うほど。
フォーは地域によって味付けが異なり、北部はダシが効いたあっさりとした塩味、南部は少し甘めの味付け、中部は少し辛い味付けになっています。
日本で食べることができるフォーは北部のダシが効いた味付けが多く、ハノイのフォーは日本人にとって馴染みやすい味付けになっています。
ハノイ:Pho Thin(フォーティン)
ハノイのフォーと言えばPho Thin(フォーティン)が最も有名で人気です。
牛や豚骨をじっくりと煮込んで作ったスープは、一口飲むと全身で旨味を感じることができます。
メニューは1種類のみで、牛肉を使ったフォーの「フォー・ボー」が味わえます。
ネギがたっぷりと乗ったフォーは見た目のインパクトも大きいですが、その味は一度食べると忘れることができなくなるでしょう。
ホーチミン:Pho Hoa(フォーホア)
ホーチミンのフォーで人気のお店Pho Hoa(フォーホア)。
フォーホアはホーチミンで50年以上続く老舗で、2階建ての大型食堂になっています。
少し濃いめの味付けが特徴で、揚げパンをスープに浸して食べると美味しさが倍増!
ブンチャー
ブンチャーはフォーに次ぐ、ベトナムを代表する麺料理です。
フォーはラーメンのようにスープに麺が入っていますが、ブンチャーはスープと麺は別々で、つけ麺スタイルで食べるベトナムグルメです。
「ブン」はフォーとは違い、素麺(そうめん)のような見た目と食感で、フォーよりもするすると食べ進めることができます。
ブンチャーでは炭火焼の豚肉や、肉団子などをトッピングすることが多く、炭火焼の香りと甘酸っぱいスープのコンビネーションが次へ次へと箸を進めてくれます。
日本ではなかなか食べることができないので、ベトナム旅行では外すことができないベトナムグルメです。
ハノイ:Huong Lien(フオンリエン)
ハノイにある「フオンリエン」は、アメリカのオバマ元大統領が訪れたお店として世界的に知られています。
フオンリエンのブンチャーはハノイ在住時に何度も食べましたが、炭火焼の肉の香りがとてもよく、いくら食べても飽きません。
ブンはそうめんのようで軽い食感の麵ですが、フオンリエンのブンチャーはボリュームもたっぷり。
「オバマコンボ」というセットメニューもあるのでぜひ食べてみてください。
ホーチミン:Quan Nem Restaurant
ホーチミンにあるQuan Nem Restaurantはベトナムのテレビやメディアでも特集される人気店です。
ブンチャーは基本的に炭火焼の肉や肉団子がトッピングで提供されることが多いですが、Quen Nem Restaurantでは海鮮の揚げ春巻きがトッピングされています。
この揚げ春巻きがとても大きく食べ応え抜群!
毎日のように行列を作っていて、ベトナム現地の人も美味しい!と言うほどです。
フーティウ
フーティウはベトナム南部発祥の麺料理です。
ベトナムは麵料理が豊富で、上記でも紹介したように「フォー」や「ブン」があります。
フーティウで使われている麺はフォーとは違い、しっかりとしたコシがあり、日本のラーメンのような雰囲気です。
フーティウは一般的には豚骨ベースのスープを使って、あっさりとした塩味で味付けされています。
塩ラーメンのような雰囲気の料理なので、塩ラーメンやあっさり目の麺料理が好きな方にぴったり。
フーティウは汁あり・汁なしの2種類があり、汁ありと汁なしで味が全く違うので、食べ比べをするのもおすすめです。
ハノイ:Hu Tieu Ba Hieu
フーティウはベトナム南部発祥の料理なので、北部のハノイではあまり食べることができません。
しかし、Hu Tieu Ba Hieuではベトナムのストリートフードをメインに提供していて、その中にフーティウもあります。
店内も広いので家族やグループ旅行で大活躍するレストランになっています。
ホーチミン:Hu Tieu Nam Vang
フーティウ・ナムバンはホーチミンにあるフーティウ専門店です。
トッピングではエビや豚肉、ウズラの卵など、フーティウの王道が楽しめます。
あっさりとした優しい塩味に味付けされていて、お酒を飲んだ後の〆にもぴったり!
ホーチミンではフォーよりも人気といわれているので、ホーチミン旅行の際に必ず食べてほしいベトナムグルメです。
バインミー
バインミーはベトナムのソウルフードで、ベトナム版サンドイッチとして日本でも知られています。
バインミーは大きなフランスパンに、豚肉やハム、レバーペースト、なます、きゅうり、パクチーなどベトナムらしい具材が盛りだくさん!
バインミーはお店ごとに具材や味付けが異なり、甘めの味付けから少し辛めの味付けまであるので、ベトナム旅行中に食べ比べをするのも楽しいです。
ローカルなお店からベトナム料理レストランまで、色々なお店で食べることができるのでベトナム旅行では必ず食べたいベトナムグルメです。
ハノイ:Banh Mi 25(バインミー25)
ハノイのバインミーといえば「バインミー25」が一番有名です。
ベトナム人や観光客から大人気のお店で、毎日行列ができています。
バインミーの具はお店によって大きく変わりますが、バインミー25ではチキン、牛、豚の3種類のお肉を選べます。
グーグルレビューは1万件以上の評価があり、いかに人気なお店なのかわかりますね。
ホーチミン:Banh Mi Huynh Hoa(フインホア)
ホーチミンのバインミーのお店といえば「バインミーフインホア」です。
フインホアのバインミーはほかのお店と比べても、サイズが大きく具もたっぷりで食べ応え抜群!
ハムやパテ、野菜の具がたっぷりで、一口ではかぶりつけません。
ホーチミンでダントツで有名なお店と言っても過言ではないので、ホーチミン旅行の際には必ず食べてみてください!
バインセオ
バインセオは米粉を使った生地に、豚肉やもやし、エビの具をいれたベトナム定番のグルメです。
日本ではベトナム風お好み焼きと呼ばれ、英語圏ではベトナム風クレープと呼ばれています。
お好み焼きと言われるとカロリーがありそう、ひとつでお腹いっぱいになりそう、と思うかもしれませんが、バインセオは米粉を使った生地なのでお好み焼きと比べてもヘルシー。
具材もたっぷりと入っていますが、生地自体が薄いので女性でもペロリと食べられます。
日本人になじみやすい味なので、ベトナム旅行では外すことができないベトナムグルメです。
ハノイ:Banh Xeo Hang Bo(バインセオハンボー)
ハノイで人気なバインセオを食べるなら「バインセオハンボー」がおすすめ。
このお店はハノイ旧市街にあるお店で、ローカルな雰囲気がたっぷりのお店になっています。
メニューのバインセオはひとつ20,000ドンと激安!一口大に食べやすくカットされているので、食べ方に慣れていない方でも心配ありません。
ホーチミン:Banh Xeo 46A
Banh Xeo 46Aはホーチミンで1945年にオープンした老舗のお店です。
現地のベトナム人からも評判で、私もホーチミンに住んでいる友人から「バインセオを食べるならここが一番」と言われたことがあります。
現地の人以外にも外国人旅行者も多く訪れるお店なので、英語メニューも用意されています。
ホーチミンで最高においしいバインセオを食べたい方はぜひ行ってみてください!
ビテット
ビテットはベトナム風のステーキです。
日本ではそれほど知名度はありませんが、ベトナム国内では定番のストリートフードとなっています。
日本でいうと牛丼のような立ち位置になるでしょう。
牛肉のステーキとポテト、パテ、目玉焼きなどがひとつのプレートに乗っていてボリューム満点です。
さらにフランスパンをあわせて食べるとこれがとても美味しい!パンをステーキのタレに付けると、パンがタレを吸って味わい深くなります。
ローカルなお店がメインになってしまいますが、ベトナム旅行中にお肉が食べたい!となったらぜひ行ってみてください。
ハノイ:Ba Duy
ハノイでビテットを食べるなら「Ba Duy」がおすすめ。
Ba Duyのビテットはしっかりとした牛肉感が感じられるステーキで、ご飯セットと食べるとボリューム満点!
ベトナム料理はヘルシーなものが多いですが、Ba Duyのビテットはガッツリと食べることができるので、特に男性におすすめです。
ホーチミン:Bit Tet Luc Nguyen
ホーチミンのBit Tet Luc Nguyenはグーグルレビューが400件越えの人気店です。
メニューは牛やチキンなど充実しています。
価格は約10万ドン前後で、日本円だと500円~600円程度でステーキが食べられます。
ビテット以外のメニューも充実しているので、日本のファミレスと同じ感覚で利用できるのも嬉しいです。
生春巻き
ベトナム料理の中でも絶大な人気を誇っているのが「生春巻き」です。
私たちがよく食べる揚げ春巻きとは違って、ヘルシーなので特に女性旅行者に人気のベトナムグルメとなっています。
生春巻きはライスペーパーが使われていて、春巻きの中には野菜やエビなどの海鮮、豚肉、ブンなどが入っていて、ベトナム料理らしい複雑な味や香りが楽しめます。
ライスペーパーから透けて見える緑の野菜やピンク色のエビが、見た目的にも美しくベトナム旅行では外すことができない代表的な料理です。
ハノイ:Quan An Ngon(クアンアンゴン)
ハノイにあるQuan An Ngon(クアンアンゴン)は、旅行者でも食べやすいベトナム料理屋レストランです。
大手旅行会社のツアーに組み込まれるほど、味と雰囲気に定評があり、ローカルのお店はちょっと不安…という方でも安心して食べられます。
レストランはとても広いので家族やグループ旅行などで大活躍!生春巻き以外にもベトナム料理が充実しているので、ぜひ色々食べてみてくださいね。
ホーチミン:Hong Phat
Hong Phatはホーチミンで1975年にオープンした老舗のベトナム料理屋さんです。
フーティウを専門に扱っているお店ですが、フーティウ以外にも生春巻きが美味しい!と評判を集めています。
Hong Phatの生春巻きは、通常サイズの倍以上のビッグサイズの生春巻きが有名で、大きなエビがいくつも入っています。
モチモチのライスペーパーとエビのぷりぷり食感が癖になります!
ベトナムコーヒー
ベトナムはコーヒーの生産量が世界2位で、コーヒー文化が強い国として知られています。
ベトナムでは街中にいくつもカフェがあり、年代問わずカフェでお話を楽しむ文化があります。
ベトナムコーヒーは酸味が少なく、苦みや渋みが強いと知られています。
ブラックで飲むこともありますが、一般的なのはコンデンスミルク(練乳)を入れた甘いコーヒーです。
缶コーヒーよりも甘いので日本のコーヒーに慣れている方は、めっちゃ甘い!とbっクリすると思いますが、飲んでいると不思議と癖になります。
コーヒーというよりカフェオレやデザートに近い感じなので、食後のデザートの代わりに飲むのがおすすめです。
ハノイ:Giang Cafe(ザンカフェ)
ハノイでコーヒーといえば「ザンカフェ」です。
ザンカフェのメニューで一番有名なのが、「エッグコーヒー」です。
エッグコーヒーはコーヒーに、卵黄と卵、コンデンスミルクを入れて作られていて、コーヒーというよりもプリンに近い味になっています。
現地のベトナム人や観光客に大人気のカフェなので、ハノイ旅行の際にはぜひ行ってみてください。
ホーチミン:チュングエンレジェンドカフェ
ホーチミンにある「チュングエンレジェンドカフェ」は、ホーチミンを代表する高級カフェチェーン店です。
ベトナム土産で大人気のインスタントコーヒーを販売している会社のカフェで、本場のベトナムコーヒーを味わえます。
ホーチミン市内にはいくつも店舗があり、高級チェーン店と言っても一杯300円~400円程度なので、日本のカフェと比べるととても安いです。
チェー
チェーはベトナムを代表するデザートで、日本でいうとかき氷やぜんざいのような立ち位置になります。
甘く味付けした豆や果物、氷、寒天などを入れて食べるのが一般的です。
お店によっては温かいチェーと冷たいチェーの2種類があり、トッピングも数十種類あることも。
ヘルシーで甘すぎないデザートなので、暑いベトナムでもサラッと食べられます。
ハノイ:Che 4 Mua(チェーボンムア)
Che 4 Muaはハノイで一番有名と言われているチェー屋さんです。
ハノイ中心部のホアンキエム湖から徒歩10分の場所にあるので、ハノイ市内観光中の休憩場所として大活躍。
1975年創業でチェーの数も豊富です。冬場は温かいチェーを期間限定で販売しているので、冬のハノイでは温かいチェーを食べてみてください。
ホーチミン:Be Che(ベーチェー)
Be Cheはホーチミンのドンスアン市場の中にあるチェー屋さんです。
全部盛りのチェーは25,000ドン(約150円)で、豆や寒天、フルーツにココナッツジュースや氷がかけられています。
ホーチミンは年中暑いので、冷たいチェーでリフレッシュしてくださいね。
ベトナムには魅力的なグルメが豊富!
ベトナム旅行で必ず食べたい、おすすめのベトナムグルメを9つ紹介してきました。
日本でもベトナム料理が人気で色々なお店で食べられますが、やはりベトナム現地で食べるベトナム料理は格別!
ベトナム料理は日本人の舌にも合う料理が多いので、今回紹介した料理をぜひ食べてみてくださいね!