ベトナムの魅力的な世界遺産8つを一覧形式でご紹介していきます。
ベトナムの世界遺産といえばハロン湾や古都ホイアンが大人気で知名度も高いですが、そのほかにも行くべき世界遺産があります。
この記事では元旅行会社社員でベトナム旅行を専門に仕事をしていた私が、すべてのベトナムの世界遺産についてご紹介しています。
ベトナム旅行計画の参考にしてください♪
ベトナム北部エリアの世界遺産
まずは首都ハノイを拠点に行くことができる、ベトナム北部エリアの世界遺産を紹介していきます。
ハロン湾
ハロン湾はベトナムを代表する世界遺産です。
ハロン湾は2000以上もの大小の奇岩や島が水墨画のような神秘的な風景を作っています。
ハノイ市内からは車で約3時間でアクセス可能で、ハノイ旅行では外すことができない観光地となっています。
ハロン湾が誕生した伝説はいくつかありますが、昔中国がベトナムに攻めてきてた時に、龍の親子が登場し敵を撃退し、龍が口から吐き出した宝石が奇岩や島になったと伝えられています。
ハロン湾観光は半日のクルーズ船ツアーや、1日クルーズツアー、大型客船に1泊するツアーなどいくつものツアーが開催されています。
ご自身のハノイ滞在日数を考慮してぴったりなツアーを選んでください。
チャンアン複合景観
チャンアン複合景観はベトナム北部のニンビン省に位置する世界遺産です。
ハノイからは約100キロ離れていて、車で約2時間の距離にあります。
チャンアンは「陸のハロン湾」と呼ばれていて、ハロン湾のような大小の奇岩や48もの鍾乳洞を見ることができます。
チャンアン複合景観はこれだけではなく、タムコックや近くの古都ホアルーを含めた一帯のエリアが世界遺産に登録されています。
私は旅行会社社員時代にハロン湾とチャンアンの両方に何度も行きましたが、お客さんの中でも「チャンアンは本当に素晴らしい」「ハロン湾よりも魅力的」という方も多かったです。
手漕ぎボートに乗って身を任せながら、ゆったりとした川下りは日本の喧騒を忘れさせてくれます。
タンロン遺跡
タンロン遺跡はハノイ市内にある世界遺産です。
ハノイ中心部のホアンキエム湖からタクシーで数分の位置にあり、ハノイ市内観光では外すことができない観光スポットです。
ハノイ市内にあるタンロン遺跡は2002年に発掘され、2010年に世界遺産に登録されました。
タンロン遺跡はかつてのベトナムの王朝が1010年から約800年間に渡っておかれていた場所で、ベトナムの歴史に触れることができる観光スポットとなっています。
1800年代からは中部のフエに王朝が移動されましたが、それまでは現在のハノイの市内中心部に王朝の都がありました。
中国文化とベトナムの文化が混じった貴重な世界遺産なので、ハノイ市内観光の際はぜひ訪れてみてくださいね。
ホー王朝の城塞
ホー王朝の城塞はベトナム北部のタインホア省にある世界遺産です。
ホー王朝の城塞はベトナムの世界遺産の中で最もアクセスが悪く、観光客にあまり知られていない世界遺産でもあります。
ホー王朝の城塞は、ベトナム北部のタインホア省を都として栄えた王朝で、1400年に王朝が設立されてわずか7年で中国の侵攻によって滅びてしまった悲しき王朝でもあります。
現在、ホー王朝の城塞は城壁しか残っておらず、ツアーなども開催されていません。
ハノイ市内からは車で約3時間半かかり、バスなどの公共交通機関も通っていないため、見たい場合は車を1日チャーターする必要があります。
かなりニッチな世界遺産になっていますが、歴史好きには感慨深い場所でもあるので、ハノイに長期で滞在する予定の方はぜひ行ってみてください。
ベトナム中部エリアの世界遺産
ここからはベトナム中部のダナン、フエエリアの世界遺産を紹介していきます。
古都ホイアンの街並み
古都ホイアンの街並みはダナン旅行で外すことができない定番の世界遺産です。
ホイアンはかつて港町として栄え、ヨーロッパ諸国や日本、中国などの船が行き来する国際的な貿易都市でした。
日本とも縁の深い街でもあり、日本の商人たちがホイアンに定住し日本人街を作ったり、日本風の橋を建設するなど、どこか日本らしさも感じられる街並みとなっています。
「日本橋」と呼ばれる橋はベトナム紙幣の2万ドン札にも描かれています。
ホイアンは黄色い建物の街並みと、多くのランタンが街を飾っており、まるでジブリの世界に入り込んでしまったかのような幻想的な景色が広がります。
ダナン市内からは約30キロほどに位置しているので、ダナン旅行では必ず訪れたい観光スポットとなっています。
キレイな街並みの他にも、灯籠流しや船でのクルーズなどアクティビティも満載なので、家族旅行からカップル旅行までどんな旅行スタイルでも楽しめます。
フエの建造物群
フエの建造物はダナンから約100キロ離れた場所に位置する世界遺産です。
フエの建造物群はベトナム最後の王朝であるグエン王朝が栄えた都で、ベトナム最初の世界遺産として登録されました。
ベトナムの王朝は元々はハノイにありましたが、フエに王朝が移動となり、1802年から13代143年間続いた歴史ある建造物群となっています。
第二次世界大戦やフランスの植民地時代を乗り越えてきたその姿は観光客を魅了しています。
フエ観光はダナン旅行で周遊プランとしてツアーに組み込まれていることが多く、ダナンに5日間以上滞在する方はぜひ行ってみてください。
ミーソン遺跡
ミーソン遺跡はホイアンから内陸に約40キロ離れた場所に位置する世界遺産です。
ミーソン遺跡は古代チャム人がチャンパ王国と呼ばれるものを築いており、17世紀ごろまで交易都市として栄えました。
チャンパ王国はインドからヒンドゥー教文化を取り入れていて、中国文化が強いベトナムの中でも変わった雰囲気が楽しめます。
ベトナム戦争時代に一部の建物が崩れてしまいましたが、今でもレンガ造りの遺跡が多く残っています。
また、ミーソン遺跡では乃木坂46がMVの撮影をしたことでも知られています。
ダナンやホイアンからも近く、車で気軽にアクセスできるので、ダナン旅行の際はぜひ行ってみてください。
フォンニャケバン国立公園
フォンニャケバン国立公園はベトナム中部の町ドンホイから車で約1時間の距離にある世界遺産です。
フォンニャケバン国立公園のフォンニャ洞窟は、300以上の鍾乳洞があるアジア最古のカルストで、その風景はSF映画の中に迷い込んでしまったかのような感覚を覚えます。
国立公園は8万6000ヘクタールの広大な広さになっており、鍾乳洞以外にも原生林が広がっています。
現在進行形で様々な洞窟が見つかっており、今後も注目するべき世界遺産となっています。
ベトナム南部エリアの世界遺産
ベトナムは8つの世界遺産が登録されていますが、ホーチミンなどのベトナム南部には世界遺産がありません。
ベトナム南部のホーチミンといえば、メコン川クルーズ等が人気で世界遺産に登録されていると思っている方もいると思いますが、メコン川は世界遺産には登録されていません。
しかし、ベトナム南部にも世界遺産級の観光スポットが数多くあります。
ベトナム世界遺産は8つ!ホーチミンには世界遺産がない!
ベトナムの世界遺産を8つご紹介してきました。
ベトナムはかつて王朝があり、ハノイやフエで王朝が何代にも渡り栄えてきました。
そのほかにも自然が作り出したハロン湾やチャンアン、フォンニャケバン国立公園など、ベトナムには見どころがたくさんあるんです。
特にベトナム北部とベトナム中部に世界遺産が集中しており、ハノイ旅行やダナン旅行では外すことができない観光スポットとなっています。
残念ながらベトナム南部のホーチミンなどには世界遺産がありませんが、世界遺産級の観光スポットは多いので、ぜひベトナム旅行を楽しんでください♪
海外旅行に役立つグッズ!
海外旅行の準備はできていますか?私が海外旅行に使っているグッズをご紹介します!