台湾と台北の違いは知っていますか?
台湾旅行の前に気になるのが、「台湾と台北の違い」です。台湾=台北と思っている方もいることでしょう。
この記事では台湾と台北の違いについてわかりやすく紹介しています。
台湾旅行の前に違いを知っておくと、より台湾旅行が楽しいものになること間違いなし!
台湾と台北の違いは?
台湾と台北の違いってなに?
台湾は国名(地域名)で、台北は都市名です。
台北市は台湾の首都になっていて、台湾最大の都市として知られています。
イメージ的には、
台北は漢字からも分かるように、台湾の北部に位置しています。
台湾=国名だと思っている方も多いと思いますが、実は「台湾」は国名ではありません。
「台湾」が国名ではない理由には複雑な問題が関係しています。
ここからは台湾の正式名称や、台湾についてのアレコレを分かりやすく紹介していきます!
台湾の正式名称は中華民国
台湾は国名ではなく、正式名称は「中華民国」です。
対して、中国は「中華人民共和国」が正式名称です。
中国が2つ?中華民国と中華人民共和国にはどんな違いがあるの?と思いますよね。
このように2つに分かれた背景には過去の戦争が大きく関係しています。
台湾のこれまで
- 17世紀頃は清の支配下
- 日清戦争後は日本が台湾を領有
- 第二次世界大戦後、再び中国の支配下
- 中国大陸で「蒋介石」と「毛沢東」が対立
- 1949年に共産党(毛沢東)が勝利
- 蒋介石は台湾に逃れ、台湾を統治する
簡単に歴史をまとめると上記の流れになります。
台湾の正式名称は「中華民国」ですが、中華民国(台湾)は現在、国連に加盟しておらず、日本やアメリカなどの国連加盟国からは正式な独立国として認められていません。
台湾人からしたら、中華民国(台湾)は独立しているのに世界的に認められていない!国連に加盟できないのは不当だ!としています。
2019年には蔡英文総統が「中華民国台湾」と提唱し、台湾と中華民国のアイデンティティーを一体として扱いました。
このように複雑な背景がある台湾ですが、正式な国交は認められていないものの、大使館のような役割の機関があったり、民間での関わりも深く、日本と台湾は絆の深い関係と言えるでしょう。
問題は現在も複雑
この複雑な問題は現在も続いています。
前までは「私は中国人だ!」という主張から「私は台湾人だ!」というアイデンティティーに変わってきています。
台湾の定期世論調査で、「あなたは何人だと思いますか?」という調査で下記のような結果になっています。
世論調査
- 私は台湾人だ…60%
- 私は中国人だ…2%
- 私は台湾人かつ中国人だ…30%
若い世代になるにつれ、台湾人だと思う人が増えているとの調査結果になってきています。
しかし、中国(中華人民共和国)は「台湾は中国の一部だ」と主張しています。しかし、台湾が中国の一部になったという歴史は無く、蒋介石によって統治されてきていたので、いまだにこの問題は続いています。
台湾の公用語はなに?
そんな台湾ですが、台湾で話されている言葉は中国語?それとも違う言葉?
台湾では「台湾華語」が話されています。
台湾華語は北京語(中国語)をベースとした言葉で、1940年代から台湾の公用語として話され、教育でも使われています。
台湾華語は中国語ベースなので、台湾人と中国人の会話は成立します。しかし、台湾華語は中国語と語尾や発音記号が違ったりと異なる点も多いです。
また、台湾では「繁体字」、中国語では「簡体字」が使われています。台湾の繁体字は省略されていない漢字で、日本の漢字と同じものが多いので、日本人でも理解しやすいのが特徴です。
台北以外の大きな都市は?
ここまでは台湾と台北の違い、台湾の歴史を紹介してきました。
ここからは台北以外の、台湾の大都市について紹介していきます。
台中市
台中市は台湾の中部に位置する都市です。
台北市からは約180キロ離れています。
台中市は台湾第2位の都市で、人口は約300万人と台湾の中でも多く、再開発も進んでいて年々人口が増えています。
また、台中市は台湾の人が住みたい都市ランキングでNo.1を取っています。
台中は台湾でもっとも機構が安定していると言われていて、台風の多い台湾でも台風の影響を受けることが少ないと言われています。
高雄市
台南市は台湾の南部に位置する台湾最大の港湾都市です。
最大の港湾都市であることから、台湾の経済を支えていると言われています。
台湾南部に位置しているので、台北よりも平均気温が高く、南国感を感じることができるのが特徴です。
日本統治時代の建物をリノベーションしたアートセンターやパワースポットの龍虎塔などが有名です。また、港町なので海鮮料理がおいしい都市でもあります。
台湾は日本人に大人気の旅行先!
台湾は日本人に大人気の旅行先として知られています。
大手旅行会社の阪急交通社の「始めていきたい国ランキング」の調査では、台湾が2位という結果になっています。1位はハワイ(アメリカ)で韓国は3位となっています。
そんな大人気の台湾ですが、台湾にはどのような魅力があるのでしょうか?
ここからは定期的に台湾旅行に行く私が感じていることを紹介していきます!
魅力的な台湾グルメが多い
台湾には魅力的なグルメがとにかく多い!
台湾の有名な料理には、「小籠包」「火鍋」「魯肉飯」「マンゴーかき氷」「牛肉麺」などがあります。もちろんまだまだこれ以上あります!
日本人に馴染みのある味付けの料理が多かったり、中華料理のパンチがある料理まで幅広いグルメが揃っています。
台湾ではローカルの安いお店から、ある程度の高級店まで行ったことがありますが、どのお店もほとんどハズレがないほど料理のレベルが安定しています。
グルメをテーマにした旅行をしたい方は台湾がかなりおすすめです!
日本から近い
台湾は日本から近く、飛行機で約3時間半で到着します。
約3時間ちょっとで行ける国は韓国や台湾くらいしかないので、お休みをなかなか取れない方でも台湾は気軽に行けるのがうれしいですね。
日本から近いので週末の弾丸旅行や、旅の上級者になると日帰りの台湾旅行をする人も!
すぐに行くことができるので、国内旅行と同じような感覚で旅行ができます♪
リーズナブルに旅行ができる
台湾は他の国と比べても比較的リーズナブルに旅行できます。
2024年現在台湾の物価は上がってきていますが、それでも日本の物価よりは安いです。
また、日本と台湾の飛行機はLCC(格安航空)が多く就航しているので、往復の航空券が2万円台で購入できることも!
台湾発祥のタピオカは約250円で大きなサイズを頼むことができます。
航空券も現地のご飯も安いので旅費がかなり抑えられます。
優しい人が多い
台湾は親日で優しい人が多い!
親日と言われている国はたくさんありますが、その中でも台湾は特に日本に対して良いイメージを持っている方が多いと思います。
台湾では日本語に興味のある方や、日本語を話せる方が多く、お店でも日本語で注文を取ってくれたり、地下鉄で迷っている時も駅員さんが優しく教えてくれます。
日本の災害時にも、台湾の救助隊がいち早く駆けつけてくれるなど、個人だけではなく国同士の仲もいいですよね。
台湾ならではの観光地がある
台湾には台湾ならではの魅力的な観光地が豊富です!
特に、九份はジブリの「千と千尋の神隠し」の舞台になったとも言われていて、映画の中の世界観に浸ることができます。
また、九份から近い十分では願い事を書いてランタンを上げることができます。
日本や他のアジア圏では体験できない、台湾ならではの観光地やアクティビティを体験できるのが台湾です!
台北は台湾の都市名!違いを理解しよう!
台湾と台北の違いを紹介してきました。
台湾は国名(地域名)で台北は都市の名前です。
台湾と呼ばれていますが正式名称は「中華民国」で、そうなったのには過去のいろいろな事情が関係しています。
台湾は、始めていきたい国ランキングで2位になるほど人気な国で、グルメや観光など、色々な面で楽しめます。
日本から約3時間半で行ける台湾。
ぜひ台湾に行って台湾の魅力を生で感じてみてください!
当ブログでは「台湾旅行に必須な持ち物」を、元旅行会社社員の目線で紹介しています。
その他にも「台湾2泊3日のモデルコース」や「台湾旅行が安い時期」など、台湾旅行に役立つ情報を多く発信しています。
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